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SOP (Statement of purpose)について

これは大学側に自分を売り込むために書きます。一定の書式はないので、簡潔明瞭に書きましょう。以下の項目を含めるのが一般的です。

 

i) 導入

他の学生と自分を区別するために、ユニークで興味を持ってもらえるようなエピソードで始める。これは、後に書く自分の研究内容や、バックグラウンドと関連したものにすると良い。これに続けて、〜〜大学のM.S./Ph.D.課程に入学を希望する旨を書く。

ii) 過去のエピソード

どうしてこの研究分野に興味を持ち始めたのか。

iii) 過去の研究経験

この経験から何を学んだか。また、この経験が将来の大学院での研究にどのようにつながるのか。

iv) 将来の目標とその理由

v) 志望大学院、及びその研究室を選んだ理由

どのように自分の興味と合うのか。どうして将来の目標のために必要なのかを書く。

 

<注意事項>

  • 大学によってエッセイの様式が異なることがあるため、ホームページで確認する必要がある。例えば、ページ数、語数、質問内容に違いがある。答える必要がある項目だけに、簡潔明瞭に答えること。

  • できるだけ具体的に書く。

  • 入試を担当する先生方は、大量の書類を読むため、ざっと読んでも伝わるように、シンプルに分かりやすい英語で書くこと。また、提出する前に英語が母国語の人に文法やスペルのチェックを受けると良い。

  • 何度も他の人に読んでもらい、添削を受けるべきである。

  • 自分を売り込むことは大事だが、他人と比較したような文章はいれない方がいい。例えば、私は...の点で他人よりも優れているといった趣旨の文章。他人との優劣は大学院側が決めることである。

実例 1 (長谷川)

私は次の流れで、基本となるSOPを仕上げた。この基本SOPを元にして、のちに大学院ごとにSOPを作った。

  1. まず上の項目についてざっくりと、書きたいことを全て書いた。初めからこれは書かなくていいか、長すぎるかもしれない等を気にせず、とりあえず全て思い出せるだけ書く。英語、日本語も気にしない。文章の流れもまだ考えなくて良く、箇条書きでも良い。

  2. 読みやすい、伝わりやすい流れを考えて、内容を組み立てる。後に編集することになるため、まだ文法や単語等細かく気にしない。

  3. 第三者に内容について相談する。私はSOP作成時にアメリカのUniversity of Wisconsin-Madisonにいたため、ここのWriting centerを利用した。あとは種田さんやアメリカ人の友人に添削をしてもらった。SOPを書いたことがある人に見てもらうのが、一番良いと思う。そういった人がいなくても、第三者にアドバイスをもらうのは良いSOPを書くのに必須だ。

  4. 英語で文章にしていく。もし日本語でまず書いた方が文章をつくりやすいなら、それでも良いと思う。一通り書き上げたら、内容について再度第三者に見てもらう。文の流れが悪い、意味が伝わりにくい、内容に説得力がない、具体的でない所を、適宜改善する。

  5. 単語、文法まで気を使って、基本のSOPを仕上げる。第三者に見てもらう。

  6. 各大学院のウェブサイトを見て、書かなくてはいけない項目を網羅するように、大学院ごとにSOPを仕上げる。基本のSOPを軸に、文章の流れを編集、足りない部分 (各大学院ごとに志望動機が違う)を書き足す。できたら第三者に見てもらう。

 

SOPに取り組む期間は、9月末から提出期限少し前までだった。こだわるときりがなく、相談者が異なればアドバイスも異なるため、終わりがない…私はSOPは大学院受験において最も大事な書類だと思ったため、自分が納得いくまで煮詰めた。

 

 

実例 2 (種田)

まずは日本語でSOPの論理構造をできる限り明確にし、その後英文を書いていった。英文のSOPが出来上がったのち、長谷川さんをはじめ、米国大学院に勤務している先生方やアメリカ人の友達などに添削をお願いした。内容面では、なぜこの分野に興味があるのか、将来何をしたいのか、そしてその為にどうしてその大学院のその研究室で研究がしたいのか、ということを意識した。9月末から11月末にかけて集中的に執筆した。私の場合、日本の大学院も受験しており、その際に執筆した日本語の志望動機(+自分の興味や将来像)が、SOPを作っていく過程で大いに役立った。

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