キャリアフェア参加に際して用意すること
キャリアフェアとは、複数の企業が学生をリクルートしに一堂に会するイベントのことです。大学が主催の場合、キャンパス内の体育館等の収容人数が多い施設を使って、大規模に開かれることが多いです。
フロアに多くの企業がブースを作っているので(テーブルを並べてあるだけのことが多い)、学生が気になる企業のブースに向かい、代表者と喋りに行くことになります。日本で馴染みのある個別の会社説明会は同時期に開催されることがありますが、キャリアフェアとは別に行われます。
1. キャリアフェアに参加する利点
-
会社の代表者(人事の人であることが多い)に直接会い、自分を知ってもらい、質問することができる(会話の練習もできる!)
-
その場でインターンシップや雇用のインタビューにつながることがある
-
知らなかった企業を知ることができる
-
将来の就活のためのコネクションが広がる
2. 服装
-
ビジネスカジュアル
キャリアフェアでは、Business casual (ビジネスカジュアル) で行きましょう。
グローバル人材を求めている日本企業が多く集まるボストンキャリアフォーラムでは、黒いビジネススーツを着ることが一般的ですが、そこまでかっちりとスーツに身を包む人はあまりいません。ですが、カジュアルすぎる服装よりは、かっちりとした方が無難です。
-
バックパックはだめ、書類入れフォルダー(”portfolio”)等のみを持ち歩く
キャリアフェアでは大きなリュックなどは避け、フォーマルな見た目の書類入れフォルダー等を持ち歩きます。
Portfolio(Amazon)
3. 持ち物
-
ペン、メモ帳
-
Resume(興味のある企業数+余分をプリントして持っていく)
-
名刺(あれば)
-
以上のものが入れられるポートフォリオフォルダー
4. 当日までに何を準備するか
-
Elevator pitch
-
キャリアフェアでは、リクルーターとの会話時間は1ー2分と、のんびりと話すことができないことが多いです(会社の人気度による)。そこで効率よく自分を知ってもらい興味を持ってもらうために、Elevator pitchを用意し、よく練習をしておきましょう。
-
-
Resumeを興味のある企業用にアップデートする
参考:Resumeの作り方
-
企業のことをよく調べ、良い質問を用意する
-
企業のウェブサイトを熟読して備えます。
-
良い質問をできれば、それだけ印象もよくなります。ウェブサイトに書かれていて簡単に答えが見つかる様な質問ではなく、もう少し込み入った質問を探してみましょう。希望のポジションならではの質問も良いです(例えば、研究職に興味があれば、それに関連した少し踏み込んだ質問をすると良い)。
-
キャリアフェアに来てくれる企業のリクルーターは、Human Resource(人事)部門で働き、専門的な研究活動を行っていないことが多いため、あまり専門的すぎる質問の場合、答えが得られないこともあります。その場合は、適任者に繋いでくれることが多いです。そこでまたコネクションが広がります。
-
数分しかリクルーターと話すことができないことが多いため、聞きたいことや話したい話題に優先順位をつけましょう。
-
質問の例
-
On your website, I learned that [Company] works on XX. Can I hear more about it ?
-
What types of internships are you recruiting for?
-
What can I do now to prepare myself for a job in this field?
-
What opportunities are available for someone with my background? How do I apply for these positions?
-
Is your company experienced in hiring international students?
-
キャリアフェアで接触したい企業の優先順位をつける
-
当日はかなりの人数の学生がキャリアフェアに参加し混み合う上に、人気の会社のリクルーターの前にはかなり長蛇の列ができます(数分話すためだけに、45分ー1時間待つことも!)。そこで、どの様に当日周るかの戦略を立てることをお勧めします。
-
5. 当日注意すること
-
Be friendly!
-
相手の目をしっかりと見て、握手する際は力を少し込めてしっかりと握ります。もちろん笑顔を忘れずに!
-
-
Be proactive!
-
会話の流れを大事にしながらも、積極的に質問しましょう。
-
企業の代表者にResumeを受け取ってもらえる様に、頼まれなくても自分からオファーしましょう。
-
リクルーターのビジネスカードをもらいましょう。当日行った会話の流れをビジネスカードの裏にメモしておくと、どのリクルーターとどんな会話をしたのかを簡単に覚えておけます(もちろんメモ帳に書いてもよし)。これは後述するthank you noteを書く際に役立ちます。
-
6. キャリアフェアが終わった後、何をするか
キャリアフェアが終わった24時間以内に、以下のことをします。
-
”Thank you note”を送る
当日会話を交わした企業のリクルーターには、お礼のメールを送りましょう。この時、何を話したのか、どんなスキルを持っているのか、どの仕事のポジションを探しているのかいったことを具体的に記すと、大勢の学生と喋るリクルーターに思い出してもらい、印象付けることができます。
-
リクルーターをLinkedInでフォローする
興味のある企業をフォローするのはもちろん、リクルーターともコネクトしてみましょう。興味のある求職情報が流れてくることがあります。
-
インタビューを行っていた場合、フォローアップメールを送る
キャリアフェアでインタビューを行い、1-2週間後までに結果が届かない場合は、応募のステータスがどうなったのかを確認するメールを送ります。