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アメリカ企業の探し方

 

日本では、就活の際に総合職、技術職のように大まかな枠の中で応募し、実際に入社が内定してから仕事内容が決まることが一般的です。

一方でアメリカの企業は、”job description(求職情報)” を掲載し、その仕事内容ごとに、特定のスキルを持った人を求職します。つまり、入社後に企業に育てられていくことが多い日本企業とは大きく異なり、即戦力として雇われます。

 

この様な文化の違いについてはの詳細は、こちrのコンテンツを参照してください:文化の違い (coming soon)

 

ではアメリカの企業で働くために、どの様に仕事を探したら良いのでしょうか。

1. 職業検索サイトを使う

以下の職業検索サイトが、アメリカではよく使われます。

 

全ての検索サイトで共通しているのは、”What (どんな職を探しているのか、キーワード、企業名等)”と、”Where(どこで働きたいのか、その市、州、郵便番号等)”の2点から、興味のある仕事のキーワードや場所から検索が出来ることです。

それでは、それぞれの検索サイトにどの様な違いがあるのかを以下に紹介します。

 

Indeedは日本でも名前を聞くことが増えてきましたが、求職情報を検索することができる検索エンジンです。オンライン上に求職情報と見られる情報の中から、上記のように”What” と、”Where” を入力することで、マッチした求人情報を表示してくれます。そういった性質から、ヒットし表示される求職情報数は、他のウェブサイトよりもかなり多いです。

ただ、そうしてオンラインから雑多に求職情報を拾ってきてくれるため、例えば”Hiring OPT student jobs” というキーワードで調べた場合、ドッグシッターの公募が高頻度で出てきたりと、自分でかなり具体的に検索条件をフィルターしないと、必要な情報にたどり着かない印象があります。

 

 

管理人の個人的にオススメの検索サイトです。

Glassdoorを使う利点は、企業情報が以下の項目ごとに簡潔にわかりやすくまとめられている点です。

  • Job description: 仕事内容、仕事形態、どんなスキルが必要か、企業概要

  • Company: 本部の場所、創業年、事業形態、雇用人数

  • Rating: その仕事を友人に勧められるか否かやCEOの評価と共に、その企業おける文化等(具体的にはOverall, Comp & Benefits, Culture & Values, Career Opportunities, Work/Life Balance, Senior Management)の項目で 1-5段階で評価されている。

  • Salary: その会社の各役職ごとにどれくらいの給料をもらっているか

  • Reviews: 実際に働いている/いた従業員等からの口コミコメントが、overall(全体的な評価)、pros(利点)、cons(欠点)に分けて簡潔にまとめられている

  • Why Work With Us: 企業からの、就活者に向けたセールスポイントがまとめられている

  • Location: 企業の住所がGoogle mapで見る事ができる

  • 保険、手当 (注1): 実際に働いている/いた人の、その会社の保険や手当に対する意見

実際に求職情報に応募する際には、その会社について良く調べる必要がありますが、沢山ある求職情報を選別する段階では、さくっと企業の概要が分かると便利です。そんなときにGlassdoorは、上記の点についてまとめて掲載してくれているので、その第一段階の作業を楽に行うことができます。

 

各 Job descriptionには、アメリカに滞在するためのビザを取得するサポートをする意思が企業にあるのか否かを明記してあることがあり(ないものも多くある)、アメリカで働くためにビザが必要な人には有益な情報も、Glassdoor内で確認することができます。

また、各企業の面接で聞かれた質問を紹介するページもあり、就活に役立ちます。

 

(注1) アメリカには日本のような国民健康保険制度がなく、雇用先の保険制度を利用するか、自分で保険会社と契約します。

 

 

 

 

他の検索サイトと異なるのは、専門的な技術を必要とする求職情報が載っていることが多いという点です。博士号を持っている人にとっては、他のサイトでは手間のかかる、博士号を必要としない仕事を一つ一つ確認して排除していく作業が少し楽になる印象です。

 

また、アメリカでの就活のアドバイスや、面白い企業を紹介するメールを配信しているので、就活における情報をアップデートするのにも役に立ちます。

さらにBioSpaceの面白い特徴として、”BioSpace Hotbed Regions”があります。これは、アメリカの各州で特に発展している職業をまとめているマップで、その Hotbed regionsから、仕事を探すことができます。

なんとなく働きたい仕事の分野はわかっているけども、特定の仕事内容や、働きたい場所がまだはっきりしないような人は、こちらから探ってみるのも良いと思います。

 

 

 

ユニークな点は、”Salary Tools”という機能を使って、興味のある職種が給与を平均的に得ているのかを調べることができ、またその検索結果から仕事を探すことが出来ます(他の検索サイトでも給料検索機能がついているものがあります)。

 

例えば、New York Cityで生物系の研究者というキーワードで検索したところ、以下の結果が出ました。

 

 

他の州と比べて年収がどれくらいであるのか(Median Salary)や、生物系というざっくりとした分類をさらに細分化して、Molecular Biologist, Geneticist, Cell Biologist…の場合、それから具体的に関連した求職情報までまとめられて表示されます。

 

他には、Career Adviceというセクションもあり、アメリカにおける就職活動に役立つ情報がトピックごとにまとめられています。

 

アメリカに学生ビザで留学している学生は、卒業後に一定期間 Optional Practical Training (OPT)という制度を使って、働くことができます。そのため、新たにH1Bビザという就業ビザを取得する必要がありません。ただ外国人であることに変わりはなく、掲載されている仕事の中にはアメリカの市民権、またはグリーンカードを持っていることが条件であるものもかなり多くあり、応募に制約がかかります。

UnitedOPTは、アメリカとカナダにおいて、OPT学生を受け入れることを承諾した50,000社もの企業からの求職情報を掲載しているウェブサイトです。そのため、求職情報から一つ一つOPT学生を受け入れてくれるのかどうか、確認をする必要がありません。

またOPTの期間が終わってしまった時、勤務する会社がH1Bビザのスポンサーになってくれない限りアメリカで働くことができないため、H1Bビザのスポンサーになる意思のある企業でOPTを使って働くことが理想だと言えます。

 

詳しくはこちら:ビザについて(Coming soon)

そこで役に立つのがこのウェブサイトです。ウェブサイトに載っているのは、抜粋された求職情報のみで、UnitedOPTと契約をすることで有料サービスとして、以下のサポートを受けることができます:

  • キャリアプランの相談

  • 自分の強みや弱みは何かの相談

  • Resume添削

  • インタビューのアドバイス

  • 企業とマッチング、インタビューまでの斡旋(3回まで)

 

最後の点について、UnitedOPTが自分の希望に合う企業を探してくれ、その企業とインタビューの斡旋を3回まで行ってくれます(2020年1月現在)。もちろんそのインタビューで良い結果を残すかや、仕事のオファーを受けるか断るかは、学生次第となります。

 

※以上のサイトを使う時、スキャムに気をつけてください!以下の様なポストはスキャムであることが多いです:

  • 待遇が異常に良い求人情報(大したスキルも必要ではない、もしくは書いていないJob descriptionなのに、給料が高額であるもの)

  • 応募の際に支払いを請求するもの

  • 過剰に個人情報を求めるもの(誕生日、social security number、家族の名前等。こういった情報は、実際に雇われる契約が済んだ際に伝えるもので、仕事に応募する際には言わない)

 

2. LinkedInを使う

LinkedInとは、世界最大級のビジネス特化型SNSで、アメリカの就活では必須ツールです。

以下のページに、LinkedInを使って企業を探す方法を詳しくまとめてあります。

参考:LinkedInの使い方
 

3. 企業からのお声がけを待つパターン 

LinkedInのアカウントを充実させる他、上記の職業検索サイトでアカウントを作ってResumeをアップロードしておくことで、企業側からお声がかかることがあります。時間をかけて、以上の二つをブラッシュアップしておきましょう。


 

4. コネを利用する場合 

アメリカでは少なくとも70%の求職が、企業内部の人とコネクションのある人を採用することになり、オンライン等に求職情報として上がって来ないと言われています。 

この割合に諸説あるとは言え、まず企業内部の人のコネクションを当たり、該当者がいない場合にオンラインに求職情報をあげるというのは真実だと思われます。

 

そこで常日頃コネクションを拡げることを意識し、利用できるコネクションは積極的に利用しましょう。

 

参考:コネクションの作り方

 

5. 学校のキャリアセンターを利用する

在学中の大学(院)のキャリアセンターが提供しているリソースは積極的に使うべきです。頻繁にアップデートを確認し、それぞれの大学をターゲットにしたキャリアフェアの情報や、会社からくる特別なオファー情報(キャンパスにリクルーターがきて、会社説明会やインタビューをしてくれることがある)をキャッチしましょう。


 

さて、以上の様なツールを使って企業を見つけるとよいのですが、かなりの量のJob descriptionを一つ一つ隅々まで読んでいくのは大変です。どういった点について、重点的に気を付ければよいのでしょうか?

 

こちらを参考にしてください:求職案件(Job description)をみるときに、何を注意するか

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