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インタビューについて

 

基本的には日本でのインタビューと変わりはありませんが、こちらに就職検索エンジンIndeedに掲載されたアメリカでの就活インタビュー準備方法をまとめます。

インタビュー前

まず、インタビュー前に準備するべきことを以下にまとめます。

  1. 企業と応募するポジションのことをよく調べる

企業の基本的情報をしっかりと頭に入れましょう。

そのために、企業のウェブサイト、ソーシャルメディアへの投稿等から、その企業のビジョンやゴールを理解し、特に自分のバックグラウンドがどの様にフィットしているかを考えます。

また求職案件(Job description)を熟読することが必須です。具体的にどの様な点に気をつけると良いかは、こちらにまとめてあります。

 

参考:求職案件(Job description)の読み方

また、誰にインタビューされるのか分かるときは、LinkedIn等を使って、その人の研究のバックグラウンドやキャリアパスを確認しておくとよいです。

 

2. 予想できる質問への回答を考える

i) 一般的な質問

面接が始まってまずよく質問されるのは “Tell me about yourself”です。この質問には、自分の現在のポジション、これまで何をしてきたかといったバックグラウンド、持っているスキル…を簡潔にまとめて話します。これには エレベーターピッチ を使うと良いです。

他には、“Why are you interested in this role with our company?” という、どうしてその会社のそのポジションにアプライしようと思ったのかという動機も、ほぼ確実に聞かれます。これはCover letterにまとめている内容と重複するかもしれませんが、しっかりと答えを準備します。

参考:カリフォルニア大学デイビス校Internship and Carreer Centerによる一般的な質問のまとめ​

ii) 給与内容について

給与がどれくらいが良いかということに関してのディスカッションもある可能性があるので、それに答えられる様に準備しておくと良い様です。そのために、どれくらいの給料を要求するべきかは、以下のリンクを参考にすると良いです。

iii) 関連している自分の過去の経験とスキルを簡潔にまとめる

応募する仕事になぜ自分が最適であるのかを証明するために、求職案件から必要だと考えられる経験やスキル等に関連する経験をまとめます。具体的には、携わった仕事やプロジェクト、課外活動、ボランティア活動といった経験です。

まとめ方については、STAR法という方法を参考にして準備をするといいでしょう。STAR法とは、S (situation), T (task), A (action), R (result) を全て網羅する様に、伝えるストーリー内容をまとめるというものです。具体的には、

  • S (situation)

伝えようとしているある経験談において、どの様な状況で起こったことなのかをまずまとめます。例えば、「大学院在籍中、Xについて取り組んでいる時…」といった状況説明です。

  • T (task) 

そのSituationにおいて、自分が具体的にどの様な役割を担っていたのかを伝えます。

  • A (action)

そのTaskにおいて、自分が具体的に何をしたのかを伝えます。

  • R (result)

そのActionを起こしたことにより、どの様な結果に繋がったのか?その結果を、具体的な数字や実績をもって説明しましょう。

参考:ノートルダム大学によるものSTAR法のまとめ

参考:IndeedによるSTAR法のまとめ

3. 質問に答える練習をする

2. で考えた回答を、スラスラと答えられる様に、よく練習をします。

当日はアイコンタクトをとりながら話すため、それも意識しながら練習すると良いです。友達に協力をしてもらって、対人で話す練習をするのも良いです。

 

4. List of referenceを用意しておく

インタビュー時もしくはその後に、List of referenceを求められることがあります。List of referenceとは推薦者のリストと訳すことが出来ますが、自分のスキルや経験の有無や程度が真実であることを証明するために、企業が参考に聞くことができる人のリストを指します。

Job positionに応募するときに提出が必要と明記されている場合以外は、面接の前後にリストの提出が求められることが多いです。そこで、このリストを予め用意しておくことで、スムーズに就職に向けた次のステップに進むことができます。

i) リスト内容

具体的にリスト内容として必要なのは、以下の点です:

  • Referenceの名前

  • Referenceの会社名と役職

  • Referenceの勤めている会社の住所

  • Referenceと繋がる電話番号とメールアドレス

  • 自分とReferenceとの関係性を簡潔にまとめた文

 

最後の点について、具体的には、いつ、どこで、共に働いたかと、その関係性(上司、同僚…)をまとめます。

ii) Referenceの人数

Referenceとして列挙しなければならない人数は、応募している仕事のポジションに依ります。例えば、大学(院)を卒業してすぐの場合は一般的に3人必要となりますが、キャリアが進み、より責任のあるポジションに応募する場合は、より多くの人数が必要となる様です。大抵の場合、応募している企業が指定するため、その指示に従うことになります。

iii) Referenceとしてお願いする人の例

自分のことをよく知ってくれているのは大前提ですが、その中でアプライしている仕事に必要なスキルや経験を、自分が持っていると証明してくれる様な人を選びます。

Referenceとして挙げられる人のポジションの例は、

  • Current or former manager or direct supervisor(現在もしくは過去の上司)

  • Current or former co-worker(現在もしくは過去の同僚)

  • Academic advisor or mentor(大学/院在籍中のアカデミックアドバイザーや研究室の先生)

 

名前をリストに加えさせてもらう前に、必ず一報連絡を入れましょう。

参考:IndeedによるReference listのまとめ

5. 面接官たちにする質問を考える

面接では、一方的に聞かれ続けるものではなく、自分から質問することでそのポジションへの興味の強さや、ポジションに応募していることが真剣であることをアピールすることができます。実際に、面接官は質問されることを期待しています。

そこで、簡単にウェブサイト等で見つかる様な質問ではなく、”smart”な質問を考える必要があります。

Indeedに具体的に挙げられた質問の例として、以下のものがあります:

  • Can you explain some of the day-to-day responsibilities this job entails?

  • How would you describe the characteristics of someone who would succeed in this role?

  • If I were in this position, how would my performance be measured? How often?

  • What departments does this teamwork with regularly? 

  • How do these departments typically collaborate? 

  • What does that process look like?

  • What are the challenges you’re currently facing in your role?

インタビューの前日〜当日

  1. 服装

リクルーターとコンタクトがある場合、彼らにドレスコードについて聞くと良いですが、もし聞く相手がいない場合は、会社を調べた印象から決めることになります。

また、その他の細かい点についても前日に確認しておくことをお勧めします。例えば、履いていく靴を磨く、清潔な爪にする、服に穴やしみ、しわがないことを確認しておく…といったことです。

 

参考:Indeedによるインタビューへの準備のまとめ

 

2. 持ち物確認

当日は、レジュメ(最低でも5枚プリントアウトする)、List of reference(プリントアウトしたもの)、ペン、メモ帳を持っていきます。これらをファイルフォルダー(portfolioと呼ばれるもの)や小さなカバンに入れて持っていきます。

Portfolio(Amazonより)

メモ帳に関しては、面接中にスマートフォン等でメモを取るのは好ましくないためです。また面接中にメモを取ることで、面接後にThan you noteを送る際に役に立ちます(後述)。それから、事前に考えておいた面接官への質問を書いておくと、うっかり忘れてしまった時にも安心です。

参考:Indeedによるインタビュー時の持ち物のまとめ

 

3. インタビューに向けて最終確認!

当日、10-15分前には会場についていられる様に、行き方をしっかり確認しておきます。公共交通機関を使う場合、何か起きてしまった時のためにバックアップを考えておくと、なお良いです。

オンラインインタビューの場合は、アプリがきちんと作動することを(アップデートは済んでいるか、マイクやビデオの設定は適切か…)確認しておきましょう。

 

4. ボディーランゲージに気をつける

面接が始まる前、背筋を伸ばして座って待ちます。名前を呼ばれ入室したら、まず面接官が握手を求めてくるはずです。

 

相手の目をみて笑顔を忘れずに、しっかりと堅い握手をします(ふわっと弱弱しい握手をすると、自信がない様に伝わることがあるらしいです)。

面接時間は限られているので、アピールポイントを中心に簡潔に伝えることを意識します。コツとしては、聞かれた質問に対して、STAR法で準備したように具体的な自分の経験やスキルを例として絡めて答えることです。こうすることで、短い時間の中で求職案件に書かれている求められる人材にマッチする人だとアピールすることができます。

また、ネガティブなことを言わない様にしましょう。前の仕事のここが気に入らないから転職を考えている、他の選択肢のここが悪いからこちらを選んだ、という様なネガティブな面を話すと印象が悪くなります。もしそういった点を話す必要があるならば、こういうことがあって、次にこの様に改善したいと思ったからという様に、フレーズをポジティブに変換するといいでしょう。

参考:Indeedによるインタビュー時のエチケットについてのまとめ

 


 

インタビューの後

インタビューが終わったら、面接に時間を使ってくれたことへの感謝を述べます。朝に面接があった場合はその当日に、午後にあった場合は、次の日の朝までにメールを送ります。

面接中に面接官から名刺をもらった場合(もらえる様にお願いすると良い)、一人一人に感謝の意を伝えるメールを送ります。この際、それぞれのメール内容を変えることを忘れずに、また面接中に話したことについて書くと良いです(話をメモしているとこの作業が楽になります)。

インタビューをオンラインで練習するツールもあります。例えばノートルダム大学によるBig Interviewというものがあります。YouTubeからBig Interviewのビデオを見つけることもでき、具体的な準備方法と例がわかりやすくまとめてあり、とても役に立ちます。

 

それから、ノートルダム大学によるアカデミア就職に向けたガイドアカデミア以外の企業就職に向けたガイドも参考にしてください。

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